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XB-53 (航空機) : ウィキペディア日本語版
XB-53 (航空機)[えっくすびー53]

XB-53 (Convair XB-53) とは、アメリカ合衆国の航空機メーカーであったコンベアが開発しようとした前進翼を持つ爆撃機である。しかしながら、実機が完成することはなかった。

== 概要 ==
1945年当時、コンベア社は同社初のジェット爆撃機であるXB-46の試作機3機を製造する契約をアメリカ合衆国陸軍航空隊を締結していた。しかし、胴体形状の問題からXB-46が不採用になる可能性が高まると、コンベアは製造に入っていないXB-46試作2号機、3号機について攻撃機として設計変更することを空軍に提案した。承認後、攻撃型にはXA-44名称が与えられ、XA-44を2機製作するためにXB-46の2機の製作をキャンセルし、その予算を回すことになった。
当初はXB-46の設計を踏襲し、12.7mm機関銃を機首に12挺、旋回銃塔に8挺備えることを想定していたが、このままでは性能不足は避けられないとして、新たに前進翼を持つ3発ジェット機の構想が持ち上がった。
前進翼は前へ角度を付けた翼のことで、後へ角度をつける後退翼B-47をはじめ現在の多くのジェット機に採用されている)と類似の効果を得ることができるとされ、後退翼よりも原理的に失速限界が高いことが利点とされている。構想では主翼は30度の前進翼で8度の下反角を持たせ、水平尾翼は無く、機体後部にJ35-GEターボジェットエンジンを搭載することになっていた。なお前進翼のアイデアはドイツからもたらされたものであった。
1948年にはXB-53に名称が変更されたが、2機の試作機が完成する前の1949年に計画がキャンセルされたため、アメリカ初の前進翼爆撃機は幻となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「XB-53 (航空機)」の詳細全文を読む



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